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2018.7.3

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ラジョダダ世界初登頂報告会 パタゴニア東京・神田

2017年10月17日 早稲田大学山岳部の若きクライマー3名がヒマラヤの未踏峰ラジョダダに世界初登頂を果たした。パタゴニア東京・神田で開催されたその報告会の様子を紹介したい。

ネパール政府が発行している未踏峰リストというものをご存知だろうか?
旅の計画はまずそのリストの解読から始まった。山名と標高そして緯度と経度のみが書かれた膨大なリストから半年間掛けて手作業でグーグルアースに緯度と経度を打ち込み、候補を絞っていった。
ラジョダダは、首都カトマンズから北北西約100㎞に位置するTsum Valleyに聳える6426mの独立峰である。この地域へのトレッキングは、かつては宗教的な理由等で規制されており、2008 年に初めて公開された。

ark20180629-2▲当時の様子を解説する副隊長の鈴木雄大氏 会場は満員で、立ち見客も出た。

ラジョダダを探し出した後も手に入った情報は1枚の写真と前年にアメリカ隊が稜線まで上がったものの、天候不良でリタイアしたという微かな情報のみ。
日数も装備もわからず、グーグルアースの衛星写真から推測することしかできなかった。それでも彼らは未踏峰の頂に立つことを夢見て日本を飛び立ちネパール・トリブバン国際空港へ。カトマンズで入山許可書の発行手続きを終え、馬14頭と共にベースキャンプ予定地へ2週間のキャラバン。ベースキャンプ設営後は、高所順応をしながら荷揚げとフィックスの設置、キャンプ1の設置、と徐々にルートを伸ばしていった。

ルートとしては、クレバス帯に苦戦する。足元には落とし穴。頭上には巨大な雪壁。天気の良い日には、雪が解け、アイススクリューが完全に決まらないプアプロテクションなアイスクライミングも余儀なくされた。そんな中でも持ち前のポジティブさと仲の良さのお蔭で、終始リラックスした状態で計画を進められた。特にアタック前日、アタックキャンプで初めてラジョダダの山頂を目にした際には、これまで精細な写真を見ることができていなかったこともあり、3人の興奮は最高潮に。
unnamed (1)▲難所の一つ。クレバスに掛かる一本橋をこの体勢で何度も渡った。

unnamed (8)▲二人の間で、ひょっこりと顔を出すのがラジョダダ(標高:6426m)

アタック当日は、03:20にキャンプを出発。雲一つない晴天のおかげで順調に進んだが、2度想像以上のラッセルをせねばならず、そこでは大幅にタイムロスをしてしまった。6200mの無名峰を通過して稜線へと進む。稜線には雪庇が大きく張り出していたために雪庇を避けて進行方向右寄りに歩いたが、その右側は2000mほど切れ落ちていた。緊張の連続ではあったが、全体で6回ほど3人は立ち止まり、お互いの様子を確認し合いその都度進み続けることを選択した。出発から14時間。山頂にたどり着いた時には日没ギリギリであった。お互いの健闘を称え、泣き、抱き合った。人類史で初めてラジョダダに人が立った瞬間であった。

しかし山頂での滞在時間は5分ほど。直ぐに下山を開始し、そこから夜通し歩いた。各キャンプとフィックスを回収しながら下山し、最終的には40キロの荷物を背負いベースキャンプまで下りたという。

こうして短文でまとめてしまうには大変惜しい大冒険だ。もっと彼らの活躍を知りたいという方には、下記の記事と動画をオススメする。

隊員の一人、福田 倫史氏の記事
https://www.patagonia.jp/blog/2018/05/lajo-dada/

副隊長の鈴木雄大氏がまとめた動画
https://www.youtube.com/watch?v=NUcDvRoXR0o

今回の遠征は2020年に創部100年を迎える早稲田大学山岳部の記念事業の一環であった。彼らの冒険はこれで終わってしまったが早稲田の若き冒険家たちは今後もこの先輩方の足跡をついで更なる高みへ挑戦し続けていくことだろう。
unnamed (6)▲山頂での一枚

 

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