初級

2017.3.12

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【連載:子どもと山へ森へ】♯3 親子ハイキング、何を着ていけばいい?

公園遊びの延長。身を守り、快適であるためのウエア

私が「外あそびtete」として開催している親子ハイキングの会「おやこ山えんそく」の参加者からよく聞かれるのが、「何を着て行けばいいですか?」という質問です。

街中を歩く時と、山や森に入る時の「着るもの」の役割は違います。ハイキングに必要なものはファッション性ではなく、機能性(体を守り、快適さを保つ)です。

ハイキングや登山だけでなく、子どもが生まれて公園に行く頻度が増えると、レベルは違うにせよ、機能性が必要になるということは、どの親でも感じているかと思います。

走る子どもを追いかけるためにはヒールのある靴では難しいし、砂まみれになる子どもを抱き上げるには、汚れにくかったり、耐久性のあるもののほうがいい。寒いとき、暑いときにも外に出る機会が増えるので、保温性や防風性、吸汗性(汗を吸収しやすい機能)や速乾性(すぐに乾く機能)があるといい。
汗かきの子ども自身にも、やはり吸汗速乾性のあるもののほうがいいし、耐久性のある素材のパンツだったら、何回滑り台を滑っても破れにくいわけです。

子どもを育てていたら、機能性のあるものが便利であるというのは、自然と痛感していると思います。ハイキングでのウエアは、その延長にあるものと考えてみてください。

ハイキングにはどんなウエアを着ていく?

ハイキング中は、状況、環境がどんどん変わります。ぬかるみを歩いていると思えば、急に風が強い場所に出たり。歩く自分の状態も、汗をかいたり、休憩時に風に当たって体温が下がったりなどコロコロと変わります。体温が高く、汗をかきやすい子供はなおさら。

その変化していく環境に対応し、身を守りつつ快適でいられるウエアを選べば、途中で子どもが「暑い!」または「寒い!」と言わずに歩き進められるというわけです。

とはいえ、最初から高機能のものをすべてそろえてからハイキングに行け、とは思いません。
「おやこ山えんそく」ではハイキングといっても、非常にライトなコースを歩きますので、普段使っているものを中心に着てもらっています。

それでもどんなものを選ぶのか、知ってもらいたいことがあるので、参加者には事前に伝えています。

ハイキングで着るウエアのポイント

①肌に触れるウエアは吸汗速乾素材のものを選ぶ
汗をかいたあとにその汗が乾かず、気化熱で体温が奪われることがあります。スポーツウエアなど吸汗速乾性のある素材のものを身につけてください。コットンのTシャツなどはさけましょう。

②防風性のあるジャケットを持ってくる
風を通さない素材のジャケットを1枚持参してもらっています。レインウエア(携帯必須)と兼務してもOK。春や夏なら薄手のものを用意。

③デニムははかない
デニムは意外に「動きにくい」素材です。ハイキングでは常に足を動かしているので、少しの動きにくさが、疲れを溜めることになります。少しでも伸びのある素材のものを着るようにしましょう。

④できるだけ肌を露出しない
虫刺され防止、擦り傷防止などの理由から、肌の露出は避けます。ロングパンツやタイツを履いて脚を覆うことをおすすめしています。子どもが暑がってロングパンツを履かない場合は、短パンに大人用のアームカバーを履かせてレッグカバー代わりに使っても。


初心者の参加者には最低限、以上の点は注意してもらっています。

親自身の「余裕」を引き出すウエアと装備

上記のようなポイントは、親も子も同じく注意しておきたいものです。子どもは普段使っているものを中心にすることで、ストレスがなくハイキングを楽しんでもらいたいと思っています。

一方、親の場合は、アウトドアウエアをできるだけ活用することもおすすめしています。軽いハイキングでは必要ないかも? というくらい、高機能のものでも歓迎です。それは、機能性によって確保された快適さが、「心の余裕」を生むからです。

いい例がトレッキングシューズです。鎌倉の大仏ハイキングコースで開催する「おやこ山えんそく」では、運動靴でもOKとしています。運動靴でも十分歩けるコースです。観光客の中には革靴で歩いている人もいるくらいです。それでも、歩く道は未舗装路で不安定。普段歩いている道と違います。
硬い底のトレッキングシューズだと、不整地でも足首周りを守ってくれるので、運動靴と比べて疲れの溜まり方が違います。それゆえ、トレッキングシューズを履くことで、親の体力に余裕が出ます。

余裕があることで生まれるのは、「子どもを見守る力」です。自分の体力が落ちれば、自分のことで精一杯になり、子どもの行動を気にかける余裕がなくなります。子どもの安全性確保のためにも、親の余裕が必要で、そのためには機能性のあるアイテムのサポートが必要なのです。
それはシューズに限らず、ウエアにも同じことが言えます。

アウトドアウエアの機能は子育てで活躍する

上記でふれたように、アウトドアウエアやアイテムの機能性が、子どもと一緒の生活ではとても役立ちます。ハイキングだけでなく、普段の生活に使えるものばかり。

例えば、雑貨店で買った「合羽」をかぶっても、雨でぐちょぐちょに濡れた経験はありませんか? これがしっかり防水(なかには防水しながらウエア内の蒸気を逃してくれる機能があるものも)してくれるアウトドアウエアだったら、中身はほとんど濡れずにすみます。しかも、すぐに乾いてくれます。
私と娘は雨の日には、保育園までの自転車の送り迎えでアウトドアブランドのレインウエアを使います。荷物にはバックパック用のレインカバーをかぶせます。中身を濡らさず移動できて快適です。

ハイキングのためだけでなく、普段から使うものとしても、アウトドアウエアを選ぶと考えると、手に取りやすくなるはずです。そんなアウトドアアイテムの便利さを、多くの人に知ってもらいたいと思っています。

東 麻吏
Mari Higashi

フリーエディター、webコンテンツアドバイザー。妊婦向け雑誌編集部、ランニング雑誌副編集長を経て、産休後、「ランドネ」編集部へ。登山ガイド栗田朋恵と出会い、「外あそびtete」の活動を開始。親子ハイキングイベントを鎌倉、逗子などで開催。その後、親子向けレジャー情報サイト編集長に。現在はフリーで書籍・雑誌編集、webコンテンツ制作にかかわる。

外あそびtete
http://teteasobi.com/
https://www.facebook.com/sotoasobitete/

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