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2018.6.7

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筆とまなざし #093「キャンプの夜に想う、笠置クライミングクラブの10年」

とうとう梅雨になりました。雨の風景は好きだけれどアウトドアには厄介もの。クライミングはいよいよオフシーズンになってしまいました。取り組んでいたルートはギリギリセーフで登れたので、まあ良しとしましょう。

先週末は、いっしょに笠置山クライミングエリアの整備をしている笠置クライミングクラブのメンバーでBBQキャンプをしました。今年度から4人の新しいメンバーが加わり、懇親会も兼ねて企画したのです。

クライミングエリアの駐車場横には数年前に完成したキャンプサイトがあります。キャンプサイトといっても管理人がいるわけではなく、テントが張れるスペースと沢から引いた水道と東屋、トイレがあるだけ。とてもシンプルで静かで快適なキャンプサイトなのです。そしてもちろん目の前には岩場が広がっている。しかも無料です。地元の人々がクライマーのためにと整備してくれました。家が近いのでいつも帰りますが、たまにはキャンプも良いもの。仕事を終わらせて午後6時にキャンプサイトに着くと、すでにほかのメンバーが炭を熾しているところでした。

来年で笠置山クライミングエリアは公開10周年を迎えます。笠置クライミングクラブが発足したのはその前年ですから、ちょうど今年が10年目。当時、ぼくはまだ東京にいたのですが、メンバーには名前を連ねさせてもらい、公開イベントにも東京から駆けつけたのでした。笠置山に岩があると、初めて知人に連れてきてもらったのはまだ学生のころでした。当然、あたりには苔に覆われた岩がゴロゴロと転がっているだけ。10年後にこんなにも名の知れたエリアになるとは思ってもいませんでした。

エリア公開の翌年にUターンしてきたので、岐阜に戻ってきて今年で8年になります。エリア公開の年を基準に、自分の人生を計るようになるまで、笠置山は自分の生活になくてはならない場所になりました。

その晩はひさしぶりについつい飲みすぎました。発足当時は5人だったメンバーもいまでは18人に増えました。これから10年後、20年後、笠置山は、そしてぼくらはどうなっているのだろう。時が経つのは寂しくもあり、たのしくもある。なんだか不思議なものです。

 

【連載一覧はこちら!】

 

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

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