ピークス

2018.8.22

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筆とまなざし #101「キャンプイベントで子どもたちとクライミング体験」

フランスから帰国してすぐ、友人が企画するキャンプイベントがありました。笠置山クライミングエリアのすぐ近くのキャンプ場を拠点にして、周辺の地域でさまざまなアクティビティをするというもの。4泊5日、親のいない環境で協力しながらキャンプします。川遊び、釣り、クラフトなどのアクティビティがあるなかで、僕は2日間のクライミングを担当しました。

小学校高学年から中学生まで、地元の子どももいれば関東や関西から参加している子どもたちもいます。話を聞くとほとんどがリピーターです。

ルートかボルダーか迷ったものの、ルートのほうが長いし高度感があるため達成感があるし、ロープを使って登ったほうが「クライミングをしてる!」と思えるだろうと、トップロープでルートクライミングをすることにしました。落ちてもロープにぶら下がるだけなので、ボルダリングより安全(足を捻ったりしにくい)ということもあります。子どもたちは自分のやりたいアクティビティを選択します。初日は3名、2日目は6名がクライミングに挑戦しました。

講習会で使うためにやさしめのルートをたくさん作っておいたのが役に立ちました。まずは、大岩のてっぺんまで登って町を一望できる展望ルートへ。さすがにこのご時世、地元でクライミングジムに行っているという子もいて、マイクライミングシューズまで持っていたり。

「眺めがすごくいい!」

「メガネ外してきたから(高さがよくわからなくて)良かった……」

などなど笠置山の景色と高度感を堪能してもらい、次はスラブ、クラックへ。その日の最後に「笠置山レイバック(5.10a)」という被ったクラックへ挑戦するも、終了点まで到達することはだれもできませんでした。いちばん熱心にトライしていた中学二年生の男の子の悔しそうな姿が印象的でした。

翌日、その中学生たっての希望で「笠置山レイバック」にリベンジ。その隣にあるスラブ「大岩ルート(5.10a)」にもトップロープを張りました。

普段クライミングをしていても初心者はなかなか登れないこのふたつのルート。このキャンプイベントでしかクライミングをしたことのない子どもたちが果敢に挑戦し、ロープにぶら下がりながらも見事に上まで登り切る姿は好奇心に満ち溢れていました。そういえば、僕が初めてクライミングジムに行ったのは中学2年生のときでした。当時名古屋に1件だけしかなかったジムに迷いながらたどり着いたときのことはいまでもよく覚えています。

子どもたちの人生にとって、キャンプでの経験はどんな風に影響するのでしょう。そんな機会に関わることができたのは、自分にとっても新しい喜びでした。自分もいつの間にかそんな役回りの年齢になったんだなぁ。

 

【連載一覧はこちら!】

 

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

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