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2019.1.9

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筆とまなざし#114「ちょっとニッチ?『ワイドクラッククライミング』の世界」

ワイドクラックミーティング(前編)

明けましておめでとうございます。2019年が始まり、すでに一週間以上が経ちました。今年は例年にない好天で、暖かな日差しは春のよう。雪もほとんど降らず、清々しい毎日が続いています。

新年最初の連載記事ですが、ちょっと時間を遡って年末のことを。

クリスマス前の2日間、三重県尾鷲市に行ってきました。というのも、友人クライマーのIさんが発起人となり「第1回ワイドクラッククライマーズミーティング」という催しが開催されたからです。近年「○○クライマーズミーティング」というものが開催されることがありますが、これは同じようなクライミングをしている人たちが集まり、いっしょに登ることで交流を深め、情報や技術を共有してさらにクライミングを楽しもうというもの。今回は「ワイドクラック」という、いささかマニアックなテーマでの交流会でした。

岩の割れ目を登るクラッククライミング。クラックは岩の弱点であり、ボルトを設置することなくプロテクションをセットできることから、もっとも古くから行なわれているクライミングです。指が入る程度のフィンガークラックから手の平が入るハンドクラックなどさまざまなサイズがあり、そのクラックに自分の手や足や体全体をはめ込んで登るわけです。ワイドクラックは手の拳よりも大きなサイズのクラックを指し、クラックのなかでも登る人が少なく、フェイスクライミングとはずいぶんと違ったテクニックが要求されます。フリークライミングのなかでもニッチな分野。岩の隙間に入り込んでウンウン呻きながら少しずつズリズリと這い上がっていく・・・そんな苦しみが楽しいというワイドクラッククライマーには変態な人が多いのも特徴です。

最初は「クラッククライマーズミーティング」のはずでしたが、いつしかよりマニアックな方向へということで、名前に「ワイド」がついたのでした。これにより、本気でクラックに取り組む30人近いクライマーが全国から三重県の海岸にある岩場に集結。マニアックな発表やらセッションやら、とても楽しいことが繰り広げられたのですが……文字数が多くなってしまったので、詳細は次回にお伝えすることにしましょう。

それではみなさん、今年も健康で良い一年をおすごしください!

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

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