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2019.2.27

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筆とまなざし#120「上京時に手に入れたニューアイテム『マスキングインク』」

新しい画材道具

上京して立ち寄るのは、登山用品店と画材店。スケッチブックや筆などいつも使っている消耗品はネットで注文しているけれど、おもしろい画材や文房具はないかとお店を覗くのがちょっとした楽しみ。山の店に行くワクワク感と同じワクワク感が、画材店にもあるのです。御茶ノ水に立ち寄る用事があったため、近くの画材店をぶらり。御茶ノ水は登山用品店や楽器店のほかに画材店も多いのです。
東京に住んでいるときに時々立ち寄っていた画材店は内装が変わっていました。その画材店でしか見たことがない筆を目当てにしていたのですが見当たらず、せっかくだからと喫茶店「穂高」へ。コーヒーを飲みながら原稿を一本書き上げ、なんだか物書き気分を味わってから新宿の世界堂へ向かいました。学生時代からよく通っている画材店です。ビル一軒が丸々画材店で、品揃えはもちろん、ほかのお店よりも格段に安い。カードがあればなおさらお得。ちなみに、ずっと使っている透明水彩絵具も学生時代にここで購入したもので、思えばもう15年くらい使っています。
2階と3階が絵の具やスケッチブック、筆が陳列されたコーナー。ぶらぶらしながら見て回ると気になるものが目につきました。
「極細!! ミツワマスケット 極細ノズル」
極細ノズルを装備したマスキングインク。これは使えるかもしれません。
マスキングテープは絵を描かない人にもお馴染みのアイテム。色を塗りたくない場所に貼って「マスキング」するためのテープです。水彩画のマスキングの場合、テープだとちょっと使いにくい。そこで使われるのがマスキングインク。つまり液体状のマスキング道具です。マスキングインクを塗って乾かし、その上から絵の具を塗ります。絵の具が乾いたら専用の消しゴムのようなものでゴム状に固まったインクを取り除けばマスキングインクを塗った部分を白く抜くことができるのです。「白い部分は塗り残す」という、水彩画特有の画材です。
一般的なのは筆やペンで塗るタイプ。しかしこれだと専用の筆(一度使うとマスキング液が固まって絵の具には使えない)と筆を洗うクリーナーも必要。普段はペンタイプのマスキングインクを使っているのですがペン先が太くて、例えば動物の髭など細い線が描きにくい。故に「極細ノズル」に引かれたのです。
ちょうど、カワネズミという渓流に住むモグラの仲間の絵を制作中です。カワネズミの特徴のひとつが長い髭。こいつを描くのに極細ノズルが活躍するかもしれません。
果たしてその使い勝手や、いかに?

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

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