ピークス

2019.7.8

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筆とまなざし#136「恵那山をモチーフに。手作りトートバッグを作りました」

恵那山の登山口のひとつ、富士見台にある萬岳荘。ここ数年、春の開山祭に合わせて展覧会をさせていただくようになり、この連載でも度々登場してもらっている山小屋です。先週、試作を繰り返してきた萬岳荘オリジナルトートバッグが完成。販売が始まりました。

現在の管理人は長野県側の阿智村に住む原誠一さん。名門山岳会、登攀クラブ蒼氷に所属し、現在はガイド業を営んでらっしゃいます。原さんからオリジナルグッズのお話をいただいたのは昨年の秋ごろだったでしょうか。ちょうど、ペンで描いたボルダリングの絵をトートバッグにシルクスクリーン印刷し、フェイスブックにアップした折に連絡をいただいたのでした。

どんなものがいいだろう? 山ではコットンより化繊のほうが使いやすい。ナイロントートやサコッシュという案も出ました。とりあえず無地のサンプルを取り寄せて検討したものの、化繊へのプリントは圧着プリントというもので、ベタ塗りのシルエットのような絵じゃないとプリントできないことがわかりました。ぼくが描いているのは細めのペンを使った線画。ベタ塗りの絵では自分が描く必要がありません。いくつかサンプルを作ってみた結果、ひとまず普段使いに使いやすい、薄手のコットントートバッグを制作することになりました。これなら、下山後の温泉セットを入れるのにもちょうどいい。

モチーフにしたのは富士見台から見る恵那山。以前、水彩画にも描いた構図です。そこに、薪ストーブの煙突から煙の上がる萬岳荘を加えました。この絵も試行錯誤を重ねて何度も描きなおし、シルクスクリーン印刷に耐えられる線の太さかつ線画の持ち味を活かせるものに落とし込みました。原さんの希望で絵の左右には「中央アルプス恵那山 富士見台 萬岳荘」の文字を。ベタといえばベタですが、古くて新しい、なかなかかわいいデザインです。シルクスクリーンの版を専門業者に作ってもらい、家で一点一点手作業でプリント。薄かったり、版がズレたりとなかなか難しかったものの、試行錯誤を重ねることでうまく刷れるようになってきました。色が濃かったり少し薄かったり、ひとつひとつ微妙に違うのは手作りの味わいです。

価格は1500円。萬岳荘はもちろん、送料500円で通販も可能です。詳しくは萬岳荘のHPをご覧ください。

https://bangakusou.wixsite.com/home

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

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