ピークス

2019.9.9

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筆とまなざし#145「秋のクライミングシーズン突入! 先日の岩場での一コマ」

盛夏をすぎて、岐阜の里山はずいぶん涼しくなりました。たわわに実った稲穂が頭を重たげに垂れ、吹き抜ける風が芳しい香りを運んできます。

涼しくなって嬉しいのはすごしやすいからというばかりでなく、岩が登りやすくなるから。湿気と暑さと汗で岩を持つ手が滑っていたけれど、空気が乾燥してくると岩がパリッと持ちやすくなるのです。ようやく秋のクライミングシーズンが始まろうとしています。

この夏は笠置山で岩の掃除ばかりしていました。なかなか岩が乾かず、思うように登れない日が続きましたがやっとまともに登れるようになってきました。そしてそんな9月はクライミング講習会や体験会をたくさん企画することにしました。体験会は8日と21日、講習会は毎週2回ほどを予定しています。

つい先日は、新しい方が体験会に参加してくださりました。なんと御歳71歳。お仲間とソフトバレーをやっていたりかなりアクティブな方で、新しいことにチャレンジしたいと連絡をいただいたのです。

まず登ってもらったのは、先日掃除したスラブ。グレードは5.7くらいですが出だしが少し難しい。これまでにジムに一回。もちろん岩場で登るのは初めてで、クライミング自体が2度目です。しかし、少しアドバイスをしただけで身軽にスイスイと登っていってしまうではありませんか。次に登った5.7のフェイスもノーテン、一度もロープにぶら下がることなく登り切ってしまいました。笠置山で初心者がまず目標にするのが「BBG」(5.8)というルート。地面から3mくらいの箇所と最後が核心です。これも少しアドバイスをしただけで、抜群のバランス感覚と身軽さであっという間に終了点へ。聞くと、元々スキーヤーだとのこと。重心移動がスキーと似ているらしく、体に染み付いたその感覚を応用しているのだそう。元々運動神経が抜群なのでしょう。

「やっぱり楽しまなきゃね!」「やっぱり自然のなかでこうしてすごすだけでも気持ちいいですね!」「こんなすばらしい場所があるなんて知らなかった!」「初めはこんなところ登れるんかな?と思ったけど、3本も登っちゃった!」

登りだけでなく、ものごとに対するポジティブさが半端ない。そしていつも笑顔。ついつい愚痴ばかりこぼしてしまう自分にとってはすばらしい人生勉強の時間でした。

老若男女を問わず、そして遠方からのクライマーのみならず地元の方々がこうしてクライミングに親しみ、週末を岩場で楽しめる。そんなことに関わることができたなら。秋のクライミングシーズンが益々楽しみになってきました。

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

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