2016.12.18

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【レンズ選び編】今日から始める山写真~フレームのなかで見つける山の楽しみ~

DSC_2052

NikonD4 AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED 29mm 絞り優先オート f8.0 1/320秒 ISO100 晴れ予報のテント泊山行。広々とした風景を眺められる山なので広角ズームを選択。

 

■第三回■ 山写真を楽しむためのレンズ。どう選ぶ?

 

前回の続きです。今回はレンズ選びについて一眼レフやミラーレス一眼は、豊富な交換レンズの存在が魅力ですが、何を選べばいいのか困ってしまいます。カメラボディー選びと同様、人によって撮りたい写真が違うので、これがオススメと断言できないことが歯がゆいです。あくまでも個人的な意見として読んで参考にしてもらえればうれしいです。

それでは、最初にレンズの種類について。レンズにはズームレンズと単焦点レンズの2種類があります。ズームレンズは、画角(写る範囲)を変化させることができるレンズです。広角ズーム、標準ズーム、望遠ズーム、高倍率ズームの4タイプがあります。単焦点レンズは、画角が固定されているレンズのことです。こちらも超広角~超望遠まで様々な画角のレンズがあります。以下に、ズームレンズと単焦点レンズのメリットとデメリットをあげてみます。

 

○ズームレンズ

山では、自分の立ち位置が限定されることが多いので、画角を変えられるズームレンズはとにかく便利。刻々と変化する風景を撮るにはもってこいのレンズです。チャンスに強いレンズとも言えます。森林限界を超えた稜線上での撮影は無敵かも。なかでも高倍率ズームと呼ばれるレンズは、広角から望遠まで非常に幅広い画角をカバーしていて、風景を撮るときに、いろいろな画角を楽しむことができますが、他のズームレンズと比べると画質は若干劣ります。また、開放f値が暗めなのが難点です。レンズ購入で悩みたくないのなら、最初の1本として選択してもいいのかも。でもねえー、便利過ぎるのってつまらないと感じてしまいます。オススメレンズだと言いたくないのが本音です。逆に、最もクオリティーの高い仕上がりが期待できるのは、開放f値が2.8のズームレンズ。欠点は高価で大きく重いこと。肩がこるほど重いので、最近は使っていません。この2つのレンズの中間に位置するのが、開放f値が3.5、もしくは4.0のズームレンズ。開放f値が2.8のズームレンズと比べると圧倒的に安価。そして軽量。冒頭の写真のような風景撮影がメインなら必要十分だと感じています。山の撮影(特に森林限界を超えた稜線上)では、ズームレンズ1本~2本で事足りてしまいますが、自分にとっては、正直なところ撮影の面白みに欠けるレンズです。簡単に撮れてしまうことが、逆に撮影の楽しみを削いでしまうと感じています。画角を変えられない単焦点レンズを交換しているときにチャンスを逃したことは数多くありますが……

 

DSC_0410

NikonD4 AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G 絞り優先オート f2.0 1/125秒 露出補正-0.33 ISO1600 終日雨予報の日帰り山行。大半は薄暗い樹林帯歩き。展望は望めないので、メインレンズを明るい標準単焦点に。

 

 

〇単焦点レンズ

メリットはレンズが明るいこと(f値が1.2~2.0)高価なズームレンズよりも、さらに明るいです。暗い山小屋や森の中でも、ISO感度を大きく上げずに済むので、ノイズのない写真を撮ることができます。また、被写体の前後を大きくボカしやすくもなります。山での撮影に適したオススメの単焦点レンズは、開放絞り値がf1.8~2.0の単焦点レンズです。軽量コンパクトな上、リーズナブルで、写りは高価なズームレンズに負けません。十数万円する高価な単焦点レンズの写りは、さらに抜群ですが、それなりに重くなります。高山植物などのクローズアップ写真をメインに撮りたいのならマクロレンズが必要です。

 

マクロレンズは、クローズアップだけではなく、遠景も撮影できます。単焦点レンズのデメリットは固定された画角です。自分の立ち位置が限られる山の中では、思うように撮れない状況が数多く発生してしまいます。いろいろな焦点距離の単焦点レンズを何本も持っていけば解決しますが、軽量というメリットが失われ、レンズ交換も煩わしいです。潔さが求められるレンズです。

これらのメリットとデメリットを踏まえた上で、撮りたい被写体やイメージに合わせて、自分なりにレンズを選びましょう。自分が山で写真を楽しむなら、迷うことなく単焦点レンズを1本、または2本持っていきます。また、写真の基礎を学ぶ際、ズームレンズだと混乱しがちなことが、焦点距離が固定された単焦点レンズだとわかりやすいです。

 

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番外編

 

最初の一本

独断と偏見まみれのおすすめレンズ

責任は負いません。苦情クレームお断り

 

1)カレンダーやポスターでよく見かける山岳写真がお好み

森林限界を超えた稜線での撮影がメインになるはず。

この場合は、広角から中望遠の領域をカバーする標準ズームレンズを選ぶのがベター。

カメラボディーとセットになっているものならお買い得。

オールマイティーに山写真を楽しめるはず。

とにかく広い写真が撮りたいのなら、超広角から準広角をカバーする広角ズームという選択もアリだ。

パソコンのモニターで鑑賞することがメインなら高倍率ズーム1本で事足りてしまうかも。だだし、画質は若干劣る。

 

2)ふんわり写真がお好み。もしくは山よりも写真が好き

これはもう単焦点レンズ一択。まずは標準レンズを。安く済みますね。

1点豪華主義ですばらしい写りをする高価なレンズでもオッケー。

後々、必要だと感じたときに中望遠や広角レンズを買えばよし。

稜線上での山岳風景も撮影可能だが画角の制約を受けてしまう。

だけど、そんなことは潔くあきらめてしまえばいい。

すでに持っているズームレンズでもふんわり写真は撮れるのでご安心を。

 

3)コケや高山植物が好き

マクロレンズ一択。最初は標準マクロレンズが扱いやすい。

マクロ撮影のドツボにはまり始めたら、望遠マクロと撮影最短距離が短い広角レンズを買えばいい。

単焦点のマクロレンズは開放f値が明るいのでふんわり系もイケます。

もちろんゴリゴリの山岳風景も撮ることができます。画角の制約はあるけれど。

マクロレンズではなく、単焦点レンズに「クローズアップレンズ」を付けて撮るという手もある。

これが一番リーズナブルだ。

 

4)何を撮ったらいいか全くわからない…

標準ズームレンズが無難。カメラと一緒に買うならセットになっているものがお買い得。

または、単焦点の標準レンズがいいかも。無駄になることはない。中古でもよし。

中古を買うなら信頼できるお店で。6ヶ月~1年の保証が付いているところが安心。

 

矢島慎一

埼玉県秩父市出身。岩と高所が苦手なカメラマン。
未知の山を歩くより、同じ山を何度も歩いて
何かを発見することに楽しさを見出すタイプです。
雑誌「PEAKS」にて「そろそろ本気で撮るぜ山写真」を連載中。

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