
頂上を目指すピークハント、自然を楽しむハイキングと山に登る目的は人それぞれ。ですが、あえて美味しい1杯のコーヒーを飲むために山登りをしてみませんか。
ボトルに入れたインスタントコーヒーでも山で飲めばそれは十分美味しいのですが、本格的にドリップで淹れた1杯はまた格別。
そして、コーヒー豆はスーパーでも買えますが、豆の種類や焙煎の具合など色々と相談に乗ってくれる専門店もオススメ。ここ桃円では、スペシャルな豆からオリジナルブレンドまでさまざまなコーヒーを取り揃えており、テイストの好みや淹れ方など細かなオーダーにも応えてくれる専門店。

コーヒー豆焙煎専門店 桃円 埼玉県入間市黒須2-2-5 04-2964-8877

いろいろな種類のコーヒー豆がずらり
そしてコーヒー登山には、アイテムが欠かせません。
バーナーやシェカップはみなさんお持ちでしょうから、あとは豆を挽くコーヒーミル、豆を濾すペーパーフィルター、フィルターをセットするドリッパーなど揃えればバッチリです。

ポーレックス コーヒーミル
アウトドアユースで人気のコーヒーミル。
セラミック刃で錆びず、粗挽きから細挽きまで調整可能。

スノーピーク コーヒードリッパー
人気商品、焚火台型のドッリッパー。
コンパクトに折りたためて省スペース。
コーヒーは軟水で淹れるのが美味しいとされるので、市販のミネラルウォーターは硬水が多く、水に含まれるミネラル成分とコーヒーの成分が反応し合うため、むしろ軟水である水道水の方が適しているようです。
プラティバスのボトルがかさ張らなくて便利。
山の麓で適量入れて行きましょう。
道具は、まとめて収納できるケースに入れておくと便利。
これさえ持ち出せば、好きな場所でコーヒーが飲めるので、私は車に常備しています。
というわけで、
今回は、埼玉県飯能市にある多峯主山(とうのすやま)で山コーヒー。
飯能は武蔵国の奥座敷と言われ、市のほとんどが山地。低山ハイクにオススメの山が多くあり、駅からアクセスしやすく天覧山から縦走するコースが人気。

杉林の林に覆われた登山道

山頂へは石畳が続く
今回のコーヒー豆はキリマンジャロ。
奥武蔵の山でいただくアフリカの山にちなんだコーヒー。
品種はアラビカ種。
中深煎りのシティーローストで焙煎してもらい、
酸味と苦味のバランスのいいテイストに仕上げてもらいました。
ミルのハンドルをグルグル回し、コーヒーミルで豆を挽く。
ペーパードリップなので中挽きに。
一心不乱に回し続けるこの時間も美味しいコーヒーのための儀式。
お湯は、沸騰する手前の泡が出始めるあたりの80℃を目安に。
最初にお湯を注いで30秒から1分ほど蒸らす。この蒸らしが特に重要!。
蒸れる事で挽いたコーヒーが膨張し、お湯に触れる面積が広くなる。
そして成分が余すところなく抽出されてくる。
蒸らし時間でテイストも変わってくるので 、そこはお好みで。
蒸らし終えたら、真ん中から円を描くように注ぐ。
泡を立てる様に注ぐのがコツです。
そして完成。
山を眺めながらいただくコーヒーはホントに最高。
このコーヒーに掛ける時間こそが、まさに至福のひととき。
山コーヒー、ぜひお試しあれ。
- 石津祐介
- Yusuke Ishizu
アウトドアとヒコーキ関連をメインに撮影・取材するカメラマン兼ライター。温泉とテレマークスキーをこよなく愛するアラフォー男子。兵庫県出身。