
近年、開発や環境汚染で数が減少し、天然記念物に指定されている野鳥が多くいます。
山行やハイキングなどで、観察することが出来る種もあります。
今回は、天然記念物の中でも、より希少な特別天然記念物に指定されている野鳥を紹介します。
カンムリワシ

カンムリワシ/タカ目/タカ科 全長55㎝
日本では沖縄県の南西諸島に分布。
絶滅危惧種でもあり、石垣島には110羽ほど生息していると言われています。
石垣市の市の鳥でもあり、また元ボクシングの世界チャンピオン具志堅選手の
リングネームとしても知られています。
石垣島や西表島でトレッキングの際に出会う事も。
コウノトリ

コウノトリ/コウノトリ目/コウノトリ科 全長112㎝
日本で繁殖していたコウノトリは1986年に絶滅してしまい、
現在は兵庫県豊岡市などで人工繁殖させた個体を放鳥し、
自然繁殖するように再野生化を進めている。
放鳥された個体が、各地でつがいとなり営巣するケースも報告されている。
兵庫県立コウノトリの郷公園では人工繁殖させたコウノトリを見る事が出来る。

翼を広げると2m以上にもなる
気になる人は下記ももチェック!
兵庫県立コウノトリの郷公園(http://www.stork.u-hyogo.ac.jp)
タンチョウ

タンチョウ/ツル目/ツル科 全長140㎝
かつては江戸の町でも見る事が出来たというタンチョウ。
近年、生息数は激減し日本では絶滅したかと思われていたが、1924年に北海道の釧路湿原で再発見された。
その後、給餌などの保護活動により個体数は回復し、
現在では1300羽ほどが確認されている。
釧路湿原や春国岱などでトレッキングの際に出会える。

家族単位で行動し、さらにその家族が群れをなす
トキ

トキつがい/コウノトリ目/トキ科 全長77㎝
トキもコウノトリと同じく、日本で繁殖していた個体は2003年に絶滅。
その後、佐渡ヶ島の佐渡トキ保護センターで人工繁殖に成功し、自然環境下へ放鳥。
現在は、自然繁殖も確認され140羽ほどが生息しているという。
佐渡ヶ島の田園地帯で目撃する事もありますが、
佐渡市のトキの森公園では飼育しているトキを観察する事が出来ます。

翼の裏側は、鴇色(ときいろ)と呼ばれる美しい色
いかがでしょうか。
その姿を自らの目で見て、自然と人間の関わり合いを今一度考え直してみませんか。
vol2では、さらに、ナベヅルとマナヅルなどを紹介予定!
お楽しみに!!!!!
- 石津祐介
- Yusuke Ishizu
アウトドアとヒコーキ関連をメインに撮影・取材するカメラマン兼ライター。温泉とテレマークスキーをこよなく愛するアラフォー男子。兵庫県出身。