初級

2017.6.5

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【今日から始める山写真 第9回】ISO感度の選びかた

【今日から始める山写真~フレームの中で見つける山の楽しみ】

 

⬛︎第9回 ISO感度の選びかた⬛︎

 

ya_iso_051

NikonD810 50mm f/1.8G  絞り優先オート f2.0 露出補正-0.33 ISO100 シャッタースピード 1/8000秒

 

 

今回はISO感度設定について書いてみます。ISO感度の設定や変更は地味な作業ですが、イメージ通りに写真を仕上げるためには必要不可欠な操作です。最初はややこしく感じるかもしれませんが、慣れてしまえばとても単純です。

 

ISO感度とは、カメラのセンサーが光を感じ取るパワーを数値で表したものです。「ISO」と「数値」で表されます。この数値が低ければ、光を感じ取るパワーは弱く、高ければ強くなります。言葉を変えると、数値が低いと光に鈍感になり、高いと敏感になります。一般的な撮影でよく使う数値は、100、200、400、800、1600です。ISO160や640のように、中間の数値にも設定できます。暗いシーンでは、3200や6400に設定することもあります。それでは、例をあげて、光を感じ取る能力の差を見てみましょう。

 

 

例)

撮影中、ファインダー内、またはモニターの表示が以下のようだったとします。

絞り優先オート f2.8 露出補正0 ISO200 シャッタースピード 1/100秒

 

ここで、ISO感度を200から400に上げてみます。そうすると次のように表示が変化します。

絞り優先オート f2.8 露出補正0 ISO400 シャッタースピード 1/200秒

 

 

ISO感度を倍の数値にしたので、光を感じ取るパワーは倍になります。そうすると、撮影に必要な光の量が半分で済むので、倍の速さのシャッタースピードで撮れるようになります。このように、ISO感度を上げたり下げたりすることで、シャッタースピードをコントロールすることができるのです。

 

 

それでは、ISO感度はどれくらいの数値に設定すればいいのでしょうか?ISO感度は低ければ低いほど写真の仕上がりが美しく、高ければ高いほどノイジーな仕上がりになります。今のカメラはとても高性能なので、ISO1600まではかなりきれいな画像を得ることができますが、ISO100や200で撮った写真にはかないません。ですので、より美しい仕上がりを求めるのであれば、できる限り低い感度(拡張感度は除く)に設定するのがオススメです。

 

次に、ISO感度を変更するタイミングと注意点について書いてみます。写真は、低いISO感度で撮ると仕上がりは美しいですが、光を感じ取るパワーが弱いので、シャッタースピードが遅くなり、手ブレしやすくなります。手ブレしやすい速度は、カメラの構え方や、使うレンズの焦点距離によって違いますが、自分の場合、1/100秒以下だと手ブレしやすくなります。1/100秒以下のシャッタースピードになるようなら、躊躇なくISO感度を上げます。なぜなら、低いISO感度で撮ったブレている写真より、高いISO感度で撮ったブレていない写真のほうが美しいからです。もうひとつ、注意したいのは、晴天下で光量が豊富なときや、絞りの値を小さい数値に設定して、たくさんの光をカメラに取り入れているときに、高いISO感度に設定しないことです。感度の数値を高く設定してしまうと、カメラに搭載されているシャッタースピードでは、その豊富な光を、適切な分量まで減らすことができず、写真が真っ白、または非常に明るい写真になってしまいます。そんな状況の場合、カメラは、そのカメラの最も速いシャッタースピード(1/4000秒、もしくは1/8000秒)の数値を点滅させて撮影者に警告を発するので、数値が点滅しなくなるまでISO感度を下げてください。もし、最低のISO感度まで下げても点滅しているようなら、絞りの数値を大きな数値に変更して、取り入れる光の量を減らさなければなりません。

 

まとめてみます。ISO感度は、手ブレしにくいシャッタースピードで撮影が可能になる数値を選んでください。低い感度のほうが美しい仕上がりになりますが、低い感度で撮ったブレた写真よりも、高い感度でブラさず撮った写真のほうが断然美しいです。自分の場合、ISO100~400までの間なら、写真の仕上がりの良し悪しの差はごくわずかなので、より速いシャッタースピードを切ることができるISO400で撮ることが多いです。野外での撮影は、ISO400が基準になると思います。まずは、ISO400に設定して、そこから上げたり下げたりするといいかもしれません。

 

※ISO感度の変更が面倒なカメラの場合は、ISOオートで撮ってしまうのもひとつの手ですが、絞り、シャッタースピード、露出補正、ISO感度の関連性がわかりにくくなってしまいます。

 

 

 

矢島慎一

埼玉県秩父市出身。岩と高所が苦手なカメラマン。
未知の山を歩くより、同じ山を何度も歩いて
何かを発見することに楽しさを見出すタイプです。
雑誌「PEAKS」にて「そろそろ本気で撮るぜ山写真」を連載中。

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