ピークス

2018.4.18

  • facebook
  • twitter
  • hatena
  • LINE

筆とまなざし #086「ぐるり ぐるり ぐるりのこと――山小屋に絵を飾る」

タラの芽、ワラビ、コシアブラ。鮮やかな黄緑色の小さな若葉が芽を出し、ピンクのミツバツツジがまるでツツジ畑のようにあちこちで咲き乱れ、小屋の周りは一気に賑やかになりました。暖かいせいか、例年よりも芽吹きが早いようです。

毎年この時期になると展覧会の準備に追われます。地元の名峰、恵那山の登山口にある山小屋、萬岳荘で展覧会を行なうためです。今年で3年目、この時期の恒例行事となっているのです。

恵那山には4つの登山ルートがあります。萬岳荘はそのうちのひとつ、神坂峠ルートの登山口にあります。木造の大きな山小屋は素泊まりのみ。土日以外は予約のあるときに営業します。

昨年度まで管理人を務めた赤井さんからのお誘いで始まった萬岳荘での展覧会。静かな談話室に飾った絵は、山の空気を吸い込むようにその場に溶け込み、山小屋に山の絵を飾るというのはなかなか乙なものだなと思わせてくれました。赤井さんは展覧会のほかにもコンサートや星を見る会を企画し、それを目当てに訪れる人々も多かったようです。今年度からはお隣の阿智村のガイド、原さんに管理人をバトンタッチし、赤井さんとともにさらに新しいことを企画しているそうです。

萬岳荘から20分ほどのハイキングで、笹原に覆われた富士見台に登ることができます。なだらかで眺めが良く、御嶽山やアルプスの山々を一望できる、絶好のハイキングスポット。今年はこの場所でスケッチ教室を企画することにしました。展覧会のフライヤーの絵は富士見台から眺めた恵那山。地元の山の山小屋で、こんなふうに活動できるというのは、なんだかとても幸せなことに感じられるようになりました。この土地で暮らし、この土地で描き、この土地で絵を見てもらう。展覧会のタイトルは、ぼくの好きな本の題名から拝借して「ぐるりのこと」としました。

成瀬洋平 原画展「ぐるりのこと」
ぐるり ぐるり ぐるりのこと
中津川での暮らしのこと
すぐとなりの動物や植物のこと
絵を描くこと
山に登ること 岩に登ること
いつも見上げる恵那山のこと
ときどき出かける遠い場所のこと
そんなぼくの「ぐるりのこと」を
描いた展覧会です。

会期は2018年4月29 日(日)から5月31日(木)まで。

「山のスケッチ教室」は5月19日(土)に行ないます。参加費は5000円(特製プレゼント、お菓子付き)。詳しくはこちらをご覧くださいませ。

初夏の一日、山へ山の絵を見にぜひおこしください!

 

【連載一覧はこちら!】

 

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

関連カテゴリ・タグ

今、あなたにオススメ

親子アウトドア

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

おススメルート

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

山の楽しみ方

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

山レシピ

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

page top