ピークス

2018.5.5

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筆とまなざし #088「展示の準備の合間に、春の恵みのお昼ごはん」

今年のゴールデンウィークは絵の搬入から始まりました。恵那山の登山口にある萬岳荘では、毎年4月29日に開山祭が行なわれます。それにあわせて、約ひと月のあいだ、小屋の団欒スペースに絵を展示するため、前日の28日に搬入を行ないました。萬岳荘のある神坂峠は、中津川市内からも車で40分ほどかかります。明るい集落を抜け、ぐねぐね道の林道をひたすら登り、途中で山麓を見下ろせる場所に出るとずいぶん登ってきたことを実感します。そこまで来れば、目的地はもうすぐです。

標高1600mほどの場所に建つ萬岳荘。その日は土曜日ということもあってすでに多くの登山者で賑わっていました。スタッフの皆さんは小屋開けの準備に忙しそう。展覧会は今年で3年目。もう慣れたもので、さっそく展示の準備に取りかかりました。

よく晴れた春の一日。2階の広いテラスには麗らかな陽射しが降り注ぎ、空気は乾燥してこの上なく爽やか。今回展示する絵は、展覧会のために新しく描いた恵那山の絵や、この週関連載で描いた身近な風景の絵、『PEAKS』に描いた山の絵や、遠くへ旅したときの風景など。毎回悩む絵の順番はわりとすぐに決まりました。高さや位置を調整しながら飾っていると、小屋番の原さんの声が聞こえました。

「お昼の準備ができましたよー」

88_2

おお、これはありがたい。テラスのテーブルに向かうと、何とも香ばしい香り。このあたりの郷土食、五平餅が今まさに焼き上がっているところでした。子どもの頃から大好きな五平餅はぼくのソウルフードといっても過言ではありません。最近では、隣町を舞台にしたNHKの連ドラ「半分、青い。」の影響で人気が出ているとか。付け合わせはウドの酢味噌和えとワラビの松前漬け。春の恵みたっぷりのぜいたくなお昼ご飯です。もりもりいただいてから残りの絵を飾り、最後にキャプションを貼りました。

帰りの道中、近くの山に立ち寄ってワラビやゼンマイ、ヨモギを収穫しました。これは帰ってからのおたのしみです。

 

【連載一覧はこちら!】

 

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

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