ピークス

2018.5.23

  • facebook
  • twitter
  • hatena
  • LINE

筆とまなざし #091「日本一星空がきれいな村、萬岳荘のスケッチ教室」

先週の土曜日は萬岳荘でスケッチ教室でした。

前線が通過して町は朝から晴れる予報。しかし標高1,600mにある萬岳荘はやはりガスのなか。時折ガスが薄くなるのですが、外でスケッチできる天気ではありません。小屋から15分ほど登った富士見台で行なう予定でしたが、ちょうどいま絵を展示している団欒スペースで描くことにしました。

透明水彩などの画材の説明から始まり、いつものように水彩画の技法を実演。次に描くモチーフを決めるのですが、これがなかなか難しい。参加者が考えあぐねていると、

「ちょうど、ミヤマオダマキが咲いてますよ」

管理人の原さんが教えてくれました。

小屋横の花壇に行くと、紫色のオダマキがいくつか咲いていました。そのなかにひとつだけ白い花が。オダマキって紫だけじゃないんですね。しかしこれは描くのが難しそう……。それぞれスマホで写真を撮って小屋の中へ。なるほど、これなら写真にプリントできなくても描けるわけです。

普通なら2~3時間も描けば飽きてくるものを、昼食をはさんでおよそ5時間。よく集中力を切らすことなく描き続けました。これもコンクリートの室内ではなく、空気が通う木造の山小屋だからでしょうか。白いオダマキに挑戦した人、オダマキと山をコラボさせた人、山の風景を湧き立つガスにこだわりながら描いた人。描くにつれて絵具の使い方のコツを掴み、滲みやぼかしといった技法を積極的に使いながら描いてくれたのがうれしかったです。

IMG_2823

午後になるとガスはすっきりと晴れ、清々しく透明な青空が広がっていました。きりっと冷えた空気が心地良い。せっかくなので、小屋から15分ほど歩いた富士見台に登ってみることに。

笹原の広がる富士見台に登ると抜群の展望が待っていました。残雪を抱いた南アルプス、なだらかな稜線をたどった先には中央アルプスの山々。そして御嶽、乗鞍、遠くに見えるのは穂高連峰でしょう。もちろん、南には大きな恵那山が横たわっています。眺めは恵那山よりもこちらのほうが断然すばらしい。

萬岳荘のある阿智村は環境省認定の日本一星空がきれいな村。その晩は萬岳荘で星空観察会が行なわれるそうで、参加者のみなさんも全員宿泊するとのことでした。その日はすばらしい星空が見られたに違いありません。

 

【連載一覧はこちら!】

 

成瀬洋平
Yohei Naruse

1982年岐阜県生まれ。山を歩いて見聞きしたことを絵や文章で表現することをライフワークとする。雑誌への執筆のほか、展覧会や水彩画ワークショップも開催。雑木林の中に自力で制作した小屋で制作に取り組みながら、地元の笠置山クライミングエリアでは整備やイベント企画などにも携わる。
ブログ http://d.hatena.ne.jp/naruseyohei
ウェブストア https://naruseyohei.stores.jp

関連カテゴリ・タグ

今、あなたにオススメ

親子アウトドア

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

おススメルート

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

山の楽しみ方

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

山レシピ

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

Promoted

星空観察:夏の大三角形を見る!

More

page top