
頂上を目指して歩く山もいいけれど、自然のなかでゆっくり過ごすことを楽しみたいときには、北八ヶ岳エリアがおすすめです。
そのなかでも白駒池入口から高見石までの周回ルートは、コースタイム約2時間10分ほどで、
針葉樹の美しい森歩きとおいしいごはんを味わえるので、はじめての山歩きにもぴったり!
高見石小屋の揚げパン
白駒池から約1時間ほどゆるやかに登ったさきにたたずむ、森のなかの山小屋。
標高2,300mに位置し美しい星空を眺められることでも名高いのですが、知る人ぞ知る名物がこの揚げパン。
ロールパンを揚げてきなこと砂糖をまぶしただけのやさしい味わいで、食感はふわふわ。
2個セット350円で、きなこのほか、抹茶、ココア、チーズからもう1味選べます。
口のなかであっという間に溶けてしまうので、体を動かした後なら、間食にぺろり2つ食べられちゃいますよ。

高見石から絶景は一見の価値あり
高見石小屋の脇から、巨岩を赤い○印をたどって登ると、5分ほどで高見石に到着!
そこからの眺めは最高で、360度の視界が広がります。
歩き始めた白駒池を眼下に、天気の良い日には、アルプスの峰々も眺めることができますよ。
休憩にもピッタリの場所で、ここでお弁当を広げてランチをしている人たちもいました。

高見石小屋は、今回はすこし立ち寄って揚げパンをいただいただけですが、
中に入ると、夜の明かりをランプで灯していたり、壁一面の本棚には山の貴重な書籍がずらり並んでいたりと、ゆっくりとときを過ごしたくなる場所。
ここで一泊して、さらに北八ヶ岳の森を歩くのもいいものです。
▼高見石小屋の情報はこちらから
http://www.yatsu-akadake.com/takami-k.html

白駒荘の天ぷらそば
白駒池ほとりの白駒荘にもぜひ寄りたいところ。
名物は、八ヶ岳の山で採れた山菜をたっぷりと使った天ぷらそば。
この日は、キクイモ、ホップ、金時草、反魂草など、なかなか普段出会う機会のすくない9種類の山菜を、味の違いを感じながらいただきました。
標高2,115mでも大きな鍋を使って高い温度を維持すれば、サクッとおいしくあげられるのだそう。
蕎麦もボリュームたっぷりで、食べ応え十分です。

天ぷら蕎麦をいただきながら、白駒池を眺める時間も最高ですよ。
白駒池は、標高2,115mに位置し、日本で最も高い場所にある湖。
原生林にかこまれた神秘的な雰囲気で、携帯の電波もほとんどつながらない(笑)ので、
ゆっくりと時の流れを味わうことができます。
とはいえ、ここは標高の高い山の中。
天気が変わりやすいので、レインウエアと防寒対策を忘れずに。
