2016.8.16

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連休に狙いたいロングトレイル without ALPS Part.1

南北に長い日本には、個性をもったロングトレイルがあちこちにある。

一気に全部歩かなくとも。2つの連休を組み合わせて歩くことだって。

高地は赤く染まり、低山は心地良い、初秋こそロングトレイルのベストシーズン!

 

ヒグマのテリトリーに踏みこむ

北の濃い野生に触れる

大雪・十勝大縦走

 

daisetsumap02

北海道の山で標高が高いスリートップを踏む大雪山系縦走と、火山が連なる十勝連峰を組み合わせたロング・ディスタンス・トレイル。エキノコックスやヒグマなど、本州にはない緊張感がつきまとう山歩きだ。

 

連休を分けて歩くなら

1回目

2泊3日

旭岳温泉~トムラウシ温泉/約41km

旭岳温泉からの出発が遅い場合は、1日目の宿泊地を裏旭キャンプ指定地に。出発が早い場合は黒岳岩室まで足を伸ばそう。ちなみに旭岳温泉には国営の快適なキャンプ場があるのでテントにて前泊も可能だ。2泊目はサイトスペースが狭い忠別岳よりもヒサゴ沼にテントで泊まりたい。ヒサゴ沼へは稜線から雪渓を下って登る手間が生ずるが、広々とした湖畔でのテント生活は気持ちいい。スルーハイクの区切りをトムラウシ温泉でなく、旭川までバスがでる天人峡温泉にする手もある。天人峡温泉から旭岳温泉までは徒歩3時間だ

 

2回目

2泊3日(トムラウシ温泉前泊)

トムラウシ温泉~十勝岳温泉/約45km

トムラウシ山〜美瑛岳間にエスケープルートはないので、天候や健康面に十分配慮して歩きだそう。見通しがきかないハイマツ帯を歩くのでクマ鈴があると心強い。1泊目の双子池キャンプ地にはトイレや小屋などの人工物が一切なく、8月に水場となる雪渓がなくなる年もあるので要確認。2泊目は上ホロ避難小屋のテント場に泊まる。稜線上には風を遮るものがないので、防寒着必携のうえ、天気の急変に注意すること。下山道分岐から富良野岳山頂までは往復1時間20分。バスや飛行機の時間を考慮し、余裕をもって予定を立てるべし

 

1度にとかーん!と歩くなら

6泊7日

旭岳温泉~十勝岳温泉

余裕をもって6泊7日としたが、健脚者なら4 〜5日で歩ける。ただ9月下旬には初冠雪を観測する山域なので予備日は多めに、また予備日がない人は慎重に行動すること。途中で食料補給はできない。いずれのテント場も雪渓から水を得るため、雪渓状況を確認のうえ歩きだそう。年によっては秋に雪渓が消える箇所もある。エキノコックス対策として浄水器があると冷たい水をゴクゴク飲める。煮沸する場合は、ガスカートリッジなどの燃料を多めに持っていこう。旭岳温泉は旭川、十勝岳温泉は上富良野とバスで繋がりアクセスが容易

 

SPOT.1

大雪縦走の醍醐味お鉢めぐり

DMA-11-07-29IMG_9846

写真左の北海道第2峰北鎮岳、右の黒岳に囲まれた窪地、御鉢平を見下ろしながらのハイキング。雪渓を横切るポイントが数カ所あるがいずれも緩斜面なのでアイゼンは不要だ

 

 

SPOT.2

白雲岳避難小屋のテント場

DMA-11-07-30IMG_0407

ルート上でもっとも広く、ハイカーで賑わうテント場。北海道で3番目に高い白雲岳はルート上にはなく、テント場から往復約2時間。小屋には9月まで管理人が常駐する

 

 

SPOT.3

トムラウシ山手前の日本庭園

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高山植物の宝庫、高根ヶ原を過ぎるとゴツゴツした岩がでてくる。岩と池塘、花、雪渓が織りなす美しい景観は一見の価値あり。東に石狩岳を望むヒサゴ沼テント場はおすすめ

 

 

SPOT.4

トイレがある南沼キャンプ地

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トムラウシ山直下にあるキャンプ指定地。テント場横を雪解け水が流れる。飲むには煮沸、または浄水が必要だ。トムラウシ温泉からの登山者が多いので、簡易トイレが設置される

 

 

SPOT.5

標高2,077mの活火山、十勝岳

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注意すべきポイントはトムラウシ山とオプタテシケ山の間。登山者が圧倒的に少なく、登山道はハイマツに覆われる。踏み跡をしっかりとたどろう。十勝岳が近づくと樹木が消える

 

 

SPOT.6

花の百名山、富良野岳

DMA-11-08-05IMG_2601

せっかくならバックパックを稜線にデポして最後の力を振り絞り、富良野岳をピストンしたい。モノクロの火山帯よりも花々に包まれて旅を締めくくるほうが断然気持ちいいものだ

 

 

 

文◎森山伸也 Text by Shinya Moriyama

イラスト◎ナカオ☆テッペイ Illustration by Teppei☆Nakao

写真◎大森千歳 Photo by Chitose Omori

(出典『PEAKS』vol.58)

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