2016.8.23

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連休に狙いたいロングトレイル without ALPS Part.2

ついつい口笛を吹きたくなる
東北の艶めかしい静かな稜線
飯豊連峰

 

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クマ笹や池塘、高山植物が覆うのっぺりとした稜線をのんびり歩く脱力系山旅。 冬に積もり積もった雪が少しずつ解け、麓のブナ林を潤し、山間の田畑を育てる。 かつて五穀豊穣を祈願した信仰宗教の山々は地元民とヤマヤに愛される東北一の山道だ。

 

連休を分けて歩くなら
1回目
2泊3日(登山口に前泊)
川入キャンプ場~切合小屋/約28km

1日目の宿泊地である切合小屋までは歩行時間約7時間。できれば川入キャンプ場に前泊して早朝出発したい。2日目は約8時間歩いて梅花皮小屋に宿泊。ここの治二清水は冷たくてとびきりうまい。稜線からのエスケープルートはあるが、どれもいわゆる破線ルートや、バスが通っておらず非現実的。飯豊連峰をふたつに区切るとするなら飯豊温泉が妥当だ。3日目は飯豊温泉に下る。飯豊温泉発、小国駅行きのバスは8月いっぱいで終了のため、さらに車道を1時間歩き飯豊梅花皮荘(いいでかいらぎそう)からバスに乗る

2回目
飯豊温泉~奥胎内ヒュッテ/約17km

1日目は飯豊温泉から丸森尾根を経由し地神山を踏んで、門内小屋に泊まる。門内小屋は小屋泊もテント泊も可能だ。これで1回目にたどった稜線の踏み跡を受け継いだことになる。翌日は徐々に標高を下げながら西へ向かい、飯豊連峰の最西端であり、二百名山でもある朳差岳(えぶりさしだけ)に登頂する。ついに飯豊山脈主稜線の完全踏破! 山頂直下にある避難小屋、朳差小屋に泊まって、のんびりと紅葉を楽しむのもありだろう。下山口の奥胎内ヒュッテから最寄り駅のJR中条駅へはバスがないのでタクシーを使う。約¥9,000

一度にどかーん!と歩くなら
3泊4日
川入キャンプ場~奥胎内ヒュッテ

登山口へのアクセスに時間とお金がかかるため、地元の登山者でない限りふたつに分けて歩くことは現実的じゃないかもしれない。やはりここはなんとか休みをとって一気にスルーハイクしたいところだ。川入から入山する場合、1日目、2日目はセクションハイク1回目と同じ行程だ。3日目に朳差岳を踏んで一気に奥胎内へ下山したいところだが、日が短くなる晩秋だとちょっと行程が長過ぎる。門内小屋か朳差小屋にもう1泊して、全行程3泊4日にするのが妥当だろう。いずれの小屋もテント場が整備されている

SPOT.1
飯出主稜線への登り

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川入キャンプ場から三国岳に向かって尾根を登る。種蒔山まではしばらく岩場が続き一カ所クサリ場がある。だが、全行程を通して危険な箇所はとくにない。写真は紅葉終わりかけの10月中旬

 

SPOT.2
切合小屋のテント場

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飯豊連峰においてテント泊はグレーゾーン。とはいえ御西小屋をのぞく、いずれの小屋にもテントサイトがあるので使用する場合は管理人に許可を得て張ること。1人¥500

 

SPOT.3
飯豊山山頂からの眺め

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飯豊連峰の最高峰は飯豊山と思いきや、じつは大日岳。山容も大日岳のほうが堂々としてかっこいい。行程に余裕があれば御西小屋から大日岳へピストンしたいところ。往復3時間半

SPOT.4
クマ笹と池塘と雪渓と

稜線や稜線からの斜面にたびたび姿を現す池塘。飯豊連峰を象徴するシンボルのひとつだ。縦走路は御西小屋から東方向へ90度折れ曲がり、深いクマ笹を漕ぐように進む

稜線や稜線からの斜面にたびたび姿を現す池塘。飯豊連峰を象徴するシンボルのひとつだ。縦走路は御西小屋から東方向へ90度折れ曲がり、深いクマ笹を漕ぐように進む

SPOT.5
目視できる日本海をめざす旅

飯豊山(写真左)を振り返りながら主稜線の核心部を歩く。晴れていれば北に朝日連峰、東に吾妻連峰、南に那須岳、西には日本海が望める。水場は少なく、ほとんどが小屋の横にある

飯豊山(写真左)を振り返りながら主稜線の核心部を歩く。晴れていれば北に朝日連峰、東に吾妻連峰、南に那須岳、西には日本海が望める。水場は少なく、ほとんどが小屋の横にある

SPOT.6
昼寝に誘うたおやかな稜線

飯豊山から西はさほど大きなアップダウンもなく、山容はさらにたおやかになる。日本海岸気候の影響で天候が変わりやすいため、10月はとくに天候悪化に神経を尖らせること

飯豊山から西はさほど大きなアップダウンもなく、山容はさらにたおやかになる。日本海岸気候の影響で天候が変わりやすいため、10月はとくに天候悪化に神経を尖らせること

 

文◎森山伸也 Text by Shinya Moriyama
イラスト◎ナカオ☆テッペイ Illustration by Teppei☆Nakao
写真◎矢島慎一 Photo by Shinichi Yajima

(出典『PEAKS』vol.58)

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