2016.8.30

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連休に狙いたいロングトレイル without ALPS Part.3

標高2,000m級の東アルプスを歩く
関東No.1ロングトレイル
奥秩父縦走路

okuchichibudata03

東京都、埼玉県、山梨県の県境となる奥秩父(通称・東アルプス)を歩く旅。 関東から近い山域だけあって、登山者もエスケープルートも多く、ビギナー向け。 休みの日数やメンバーの体力に合わせてさまざまなプランが立てられる自由度が高い縦走路だ。

連休を分けて歩くなら
1回目
2泊3日
瑞牆山荘~新地平/約41km

1日目は金峰山を経て、大弛峠にてテント泊。時間に余裕があれば百名山の瑞牆山にも登っておきたい。分岐の富士見平小屋から山頂までは往復3時間半。2日目は地面が苔むす針葉樹の稜線をひたすら歩き、甲武信ヶ岳から八ヶ岳や南アルプスを眺め、雁坂峠に下り幕営。美しい針葉樹、見晴らしのいい露岩帯、クマ笹の草原など植生や地形が変化に富んで飽きさせない。3日目は雁峠を経由し広瀬湖の新地平バス停へ。埼玉方面へ帰宅する人は、雁坂峠から埼玉側の川又へ下山してもよい。雁坂峠が主稜線のほぼ中間地点である

2回目
2泊3日
新地平~鴨沢/約34km

新地平から稜線に登り、笠取山、唐松尾山を踏んで将監小屋のテント場で宿泊。ちなみにこの区間はアップダウンの多い稜線を歩かなくとも南斜面に巻道がある。美味しい湧き水と斜面を削って整地された将監小屋のテントサイトは奥秩父No.1テント場であろう。2日目は飛龍山から雲取山へ。雲取山荘か奥多摩小屋で幕営し、翌日奥多摩駅へ下山する。鴨沢バス停へ下らず、そのまま石尾根を経由して奥多摩駅まで歩くというプランもおすすめだ。また、日数を増やして雲取山から北へ延びる静かな長沢背稜を歩くこともできる

一度にどかーん! と歩くなら
4泊5日
瑞牆山荘~鴨沢

始発点は、お好みでどちらから歩いてもよい。ただ金峰山や甲武信岳など標高が高く展望が楽しめる西側の山域は、天気が安定した晴れの日を狙って歩きたい。たとえば、前半の天気がよければ、瑞牆山荘から歩き出そう。テント泊でも小屋素泊まりでも、小屋2食付きでもスルーハイクできることが奥秩父のいいところ。老若男女に開かれたロングトレイルというわけだ。宿泊ポイントは、左のセクションハイクと同じだが、健脚ハイカーなら3泊で歩ける。もっと歩きたいひとは石尾根や長沢背稜へ足を伸ばしてみよう

SPOT.1
苔むした稜線に延びる山道

美しい針葉樹の中には、さらに小さな苔の森が広がる。苔むすトレイルは奥秩父縦走路のシンボルといえるだろう。展望が開けなくとも、雨雲に覆われても、山歩きが十分楽しめる

美しい針葉樹の中には、さらに小さな苔の森が広がる。苔むすトレイルは奥秩父縦走路のシンボルといえるだろう。展望が開けなくとも、雨雲に覆われても、山歩きが十分楽しめる

SPOT.2
甲武信ヶ岳からの眺め

奥秩父縦走路は、金峰山、甲武信ヶ岳、雲取山の3つの百名山を踏む。トレイルから往復3時間半の瑞牆山をピストンすれば計4つとなる。これが東アルプスといわれる所以である

奥秩父縦走路は、金峰山、甲武信ヶ岳、雲取山の3つの百名山を踏む。トレイルから往復3時間半の瑞牆山をピストンすれば計4つとなる。これが東アルプスといわれる所以である

SPOT.3
雁峠のササッパラ

ときどきこうして針葉樹がクマ笹に変わり、一気に展望が開け、富士山と南アルプスがどーんと目の前に広がる。そしてまた針葉樹の森へ。景観にメリハリがあって飽きない

ときどきこうして針葉樹がクマ笹に変わり、一気に展望が開け、富士山と南アルプスがどーんと目の前に広がる。そしてまた針葉樹の森へ。景観にメリハリがあって飽きない

SPOT.4
将監小屋のテント場

棚田のように斜面を段々に削って、平らにした将監小屋の幕営地。空が広く景色も最高。湧き水がうまい。小屋の横には屋根付きの自炊場あり。夜になるとシカが遊びにくる

棚田のように斜面を段々に削って、平らにした将監小屋の幕営地。空が広く景色も最高。湧き水がうまい。小屋の横には屋根付きの自炊場あり。夜になるとシカが遊びにくる

SPOT.5
雨が降るとそれまた楽し

主稜線東側半分はトレイルのほとんどが針葉樹に囲まれるので雨が降っても、ガスがかかってもそれはそれで美しい。いやむしろ雨に濡れた森歩きこそが奥秩父の魅力かもしれない

主稜線東側半分はトレイルのほとんどが針葉樹に囲まれるので雨が降っても、ガスがかかってもそれはそれで美しい。いやむしろ雨に濡れた森歩きこそが奥秩父の魅力かもしれない

SPOT.6
雲取山から石尾根へ下る

雲取山から奥多摩駅へ下る石尾根は防火帯の役割を担っているため、広々として展望がきき、風が通る。下りだからと油断してはいけない。アップダウンが現れ意外とくたびれる

雲取山から奥多摩駅へ下る石尾根は防火帯の役割を担っているため、広々として展望がきき、風が通る。下りだからと油断してはいけない。アップダウンが現れ意外とくたびれる

 

文◎森山伸也 Text by Shinya Moriyama
イラスト◎ナカオ☆テッペイ Illustration by Teppei☆Nakao
写真◎矢島慎一 Photos by Shinichi Yajima

(出典『PEAKS』vol.58)

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