2016.11.10

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11月がベストシーズン!錦秋の熊野古道「小辺路」Part.1

天空の聖地高野山と熊野本宮を結ぶロングトレイル「小辺路」。
熊野古道のなかでも、人里に近いところを通る中辺路、
海沿いの景勝地を行く大辺路と比べると、
1,000m超えの頂や峠をいくつも越えていく険しい山岳ルートだ。
標高的に、夏場は暑く、冬は雪が来ることもあるため、快適に歩けるのは春と秋。
わけても、紅葉が真っ盛りとなる11月中旬ごろがベストシーズンなのだ。

全長約70kmもある小辺路をスルーハイクするには、
ちょっと歩くのをがんばって3泊4日。のんびり楽しむなら4泊5日。
時間とお金に余裕があるパーティなら、5泊6日でプランを組むケースも珍しくない。
だが、あくせくと働いている身ではなかなかそこまでの休みを取るのは至難の業。
そこで、分割で歩くプランをご紹介。

紅葉が美しい高野山を起点に、小辺路パート1として、
1.    大股まで歩いて野迫川温泉に宿泊するプラン(1泊2日)
2.    野迫川温泉、五百瀬に宿泊して十津川温泉までつなげるプラン(2泊3日)

2のプランなら、次回に十津川から本宮まで歩けば、二分割で小辺路の全行程を踏破できる。
起点はどちらも高野山。

アプローチは前回の記事
「初心者にもオススメ!な天空の聖地 高野三山をめぐる紅葉グルメハイク」
http://sharethemt.com/route-3118/
コチラを参照。

 

 

金剛三昧院の門前を右へ進むと、小辺路の入り口、大滝口女人堂

 

大阪ミナミの難波から、南海高野線に乗車。終点・極楽橋からケーブルで高野山へ、そしてバスに乗り換えて高野山の中心街へ。
千手院バス停で下車、まずは「金剛三昧院」を目指す。

 

 

ココからいよいよ山道。この時期、色とりどりの紅葉が彩り、眺望もよくて、歩きやすい林道だ

ココからいよいよ山道。この時期、色とりどりの紅葉が彩り、眺望もよくて、歩きやすい林道だ

 

しばらくは平坦な林道。「薄峠」を過ぎると下り道になり、小さな川を渡って対岸の斜面を登る。集落を過ぎて登り切ったところで「高野龍神スカイライン」に合流

しばらくは平坦な林道。「薄峠」を過ぎると下り道になり、小さな川を渡って対岸の斜面を登る。集落を過ぎて登り切ったところで「高野龍神スカイライン」に合流

 

しばらくは車道歩きとなるが、紅葉がみごとで飽きない

しばらくは車道歩きとなるが、紅葉がみごとで飽きない

 

「水ヶ峰分岐」からドライブウェイを離れて山道になるが、一帯はブナの森で黄葉が美しい

「水ヶ峰分岐」からドライブウェイを離れて山道になるが、一帯はブナの森で黄葉が美しい

 

色鮮やかなブナの黄葉の下を行く

色鮮やかなブナの黄葉の下を行く

 

大又までは車道を歩くパートが多いのだが、11月は気候も良く、紅葉も美しいので苦にならない

大又までは車道を歩くパートが多いのだが、11月は気候も良く、紅葉も美しいので苦にならない

 

下りきったところが大股バス停。バス便は非常に限られているが、「ホテルのせ川」で宿泊を予約しておけば、ココまで迎えに来てもらえる。ココまでの行程なら、翌日は高野山への無料送迎バスがある

下りきったところが大股バス停。バス便は非常に限られているが、「ホテルのせ川」で宿泊を予約しておけば、ココまで迎えに来てもらえる。ココまでの行程なら、翌日は高野山への無料送迎バスがある

 

山あいの素朴な温泉宿だが、温泉の泉質は非常によく、アマゴなど地元の食材を使った食事も美味ロビーの一部を除いて携帯圏外なので、逆にのんびりと過ごすことができるのだ

★ホテルのせ川
奈良県吉野郡野迫川村北今西426
0747-38-0011

 

【コースタイム】 歩行時間 5時間10分
千手院橋バス停-60分-薄峠-1時間40分-スカイライン合流点―50分―林道タイノ線-1時間40分-大股バス停

 

 

十津川温泉まで行くプランの場合は、二日目に伯母子岳を越える。

大股から伯母子岳山頂までは距離にして約6km、最初の1時間半はほぼずっと登りだ。桧峠まで登れば、緩やかな道になる

大股から伯母子岳山頂までは距離にして約6km、最初の1時間半はほぼずっと登りだ。桧峠まで登れば、緩やかな道になる。山頂から10分ほど。下った伯母子峠には避難小屋とトイレがある。少し下ったところ水場もあり、いざという時には安心だ。

 

伯母子岳山頂。360℃、どちらを見ても山また山。人工物はほぼ目に入らない

伯母子岳山頂。360℃、どちらを見ても山また山。人工物はほぼ目に入らない

 

下る途中にある「上西家跡」。広大なお屋敷があったことが窺える

下る途中にある「上西家跡」。広大なお屋敷があったことが窺える

 

古道らしい石畳のパートもある

古道らしい石畳のパートもある

 

道標を兼ねた石仏

道標を兼ねた石仏

 

伯母子岳から下ると、五百瀬の集落。
「農家民宿・政所」というお宿で宿泊できる。
 奈良県の有形文化財に指定されている風格のある門は、嘉永6(1852)年建造の薬医門。 母屋もかなり古いが、地元の食材などを使った美味しい料理でもてなしていただける

★農家民宿 政所
奈良県吉野郡十津川村五百瀬101
0746-67-0476

 

【コースタイム】 歩行時間 5時間
大股バス停-1時間30分-桧峠-55分-伯母子峠―2時間25分―伯母子登山口-10分-五百瀬

 

 

3日目は、吊り橋を渡って三浦峠へ。

三浦口のバス停をすぎてすぐ、標識に従って右へ進むと吊り橋がある

三浦口のバス停をすぎてすぐ、標識に従って右へ進むと吊り橋がある

 

石畳の残る風情のある道を登っていくと、「吉村家跡」。 「防風林」と説明板に書かれた、存在感のある巨木が点在している

石畳の残る風情のある道を登っていくと、「吉村家跡」。
「防風林」と説明板に書かれた、存在感のある巨木が点在している

 

三浦峠からの眺望。山また山の景色が楽しめる

三浦峠からの眺望。山また山の景色が楽しめる

 

古矢倉跡、出店跡と言った思わせぶりな地名や、苔むした石仏などが点在する道を下る

古矢倉跡、出店跡と言った思わせぶりな地名や、苔むした石仏などが点在する道を下る

 

古道らしい風情を楽しみながら下ると、「西中」の集落で、バス停がある。
10時すぎ、14時すぎ(土日は+15時すぎ)と一日2便(土日3便)のバスがちょうどあれば、いさぎよく乗車するのがおすすめだ。なにしろ、ココから十津川温泉まで、車道歩きが延々2時間以上も続くのだ。

 

【コースタイム】 歩行時間 6時間
三浦口-1時間45分-三浦峠-2時間10分-西中バス停-2時間5分 昴の郷

 

入浴・後泊に便利
★ホテル昴
奈良県吉野郡十津川村平谷909-4
0746-64-1111

 

 

十津川温泉には、ほかにもホテルや民宿も数多く、外来入浴ができる施設もある。

この橋から少し上流に、民宿や旅館が建ち並ぶ温泉街がある

この橋から少し上流に、民宿や旅館が建ち並ぶ温泉街がある

 

外来入浴ができる町営の温泉「憩いの湯」。狭いが風情がある

外来入浴ができる町営の温泉「憩いの湯」。狭いが風情がある

 

向かい側には新しい入浴施設「庵の湯」もある

向かい側には新しい入浴施設「庵の湯」もある

 

十津川温泉からは、「日本一長い路線バス」に乗れる。
南行きなら熊野本宮、新宮へ。
北行きなら、奈良県五条へ。本数は決して多くないので、バスの時刻は事前に調べておこう。

文・写真◉根岸真里 Text&Photo by Mari Negishi

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