2017.1.29

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ミドルレイヤー(中間着)はなにを選べばいい?【冬山のウエア講座】#03

いよいよ冬、本番になってきましたね。

先日の寒波は今期最強といわれ、大寒波の目安といわれる上空約5000mで零下36℃の寒気が日本列島に流れ込みました。

標高差1000mにつき約6℃気温が変化するので、単純計算で標高5000mで零下36℃の寒気が入った場合、地上では零下6℃。この気温なら、大雪になりますわな。

で、その寒波が流入した1月15日の新潟の山の様子がこれ。この日は1日に積雪1mを超えた日で、撮影当時の視界は約30m。こうなってくると心配になってくるのが保温のこと。というわけで、中間着(ミドル)について今回から数回にわたって解説したいと思います。

中間着で大切なのは「空気層」

ミドルレイヤーとして大切な機能は断熱性です。そのためには、断熱効果の高い空気層を作ることがポイントになることはご存知ですよね。
で、この空気層を作るためのアイテムとして、大きくダウンとフリースの2種があるのですが、おおまかにいえば行動が中心であれば通気性の高いフリース、停滞が中心であれば空気層の大きいダウンを選ぶのが基本です。
とはいえ、単に空気層を作っただけでは足りません。なぜかというと、登山は激しい運動を伴うため、適切なクーリングダウンがないと行動中は汗をかき、汗冷えの原因となってしまうからです。

最近、とくに注目のアイテムは水に強い中綿ダウン

「通気性の高いフリース、保温性の高いダウン」とひとまとめにしましたが、最近のアイテムはなかなか使い勝手がよくなり、それぞれの弱点を補強したアイテムもみられるようになりました。
たとえばフリースのよい点は通気性ですが、逆にそれは保温性も損なうことにも結びつきます。またダウンの利点は保温性ですが、それはダウン自体のロフトあってこそ実現できるのですが、このロフトは濡れによって大きく損なわれてしまいます。そこで、防風性のあるフリースや水に強いダウンなどを中綿にしたアイテムが開発されているのです。
なかでもここ数年注目されているのは、化学繊維を使い、水に強く保温性の高い「綿」を使った中綿ダウンです。水に強く保温性があり、また適度な通気性があるこのアイテムは、低山ハイキングから冬のクライミングまで幅広く対応できるとして注目されています。

アイテム選びのポイントは温度・天気・行動

フリースにダウン、最近は化繊の中綿など、ではいったいどれを選べばいいんですか? ということになります。ベストは状況にあわせて使い分けることですが、状況を考える際に3つのポイントがあります。それが温度、天気、行動です。
まずは温度。これは目的の山で想定される気温がどの程度なのかということです。一般に標高1000mで6℃気温が下がるので、標高を調べればおおまかな気温がわかります。これにそのときの天気(寒気が入るのか、入らないのか。晴れなのか雪なのか)などの条件を加味します。とくに雪に慣れていない太平洋側に住むみなさん。雪の上を歩くだけで、足下からぐっと底冷えしてくるので寒さ対策として、行動中は「食べること」もお忘れなく。最後のポイントは行動ですが、たとえばトレースがない雪道では想像以上に運動量が増加するので、目的の山に至る登山道がどの程度ひとが入っているのか、行動中の運動量について想像することが大切です。

さて、次回はフリース、中綿ダウン(ダウン・化繊)の3つのアイテムを実際の雪山で使いながら、その用途について考えてみたいと思います。

木村和也
Kazuya Kimura

1971年新潟県生まれ。登山、スキー、農業をテーマに編集・制作を行うwa・nal代表。フリーペーパー『山歩みち』編集長。新潟県南魚沼市にて、無肥料・無農薬栽培によるコシヒカリも生産している。
wa・nal http://wa-nal.com/
山歩みち http://www.sanpoweb.net/

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