中級

2017.4.9

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ミドルレイヤーの素材による違いを山でインプレッション!【ウエア講座】#05

ミドルレイヤーの代表的な素材、フリース、中綿(ダウンと化繊)をどう使い分けたらいいのか確かめるべく、スキー場でインプレッションを行った前回。しかしアウターを羽織っていたために、どのアイテムにもたいした差は出ませんでした。

そこで今度はアウターを脱ぎ、通気性をチェック! 実験するにあたり注意したのは条件です。全長781m、最大斜度23度の斜面を1分で滑る……。つまり、秒速約13mで滑走することで、条件を一定させました。秒速約13mを普段の生活で例えれば、大枝がゆれるほど。これってけっこうな強風ですよね。

 

下着&ミドルレイヤーで実験開始!

もう一点、気をつけたのは実験効果がよりわかるよう、下着のすぐ上にミドルを着たこと。これなら通気の具合がよくわかる……というか、滑らなくてもすでにサムッ! とくにフリースと化繊中綿ジャケットはサ・ブ・イ……はさておき、個別に実験結果をみていきましょう。

フリースは通気性抜群!

これは予想通りでした。滑走中は通気性抜群をはるかに越えて、まるで裸でいるよう。でも、考えてみればそりゃそうです。実験当日の気温は2.2℃。加えて秒速13mの滑走であれば、単純計算で体感温度はマイナス11℃。この状態が続けば低体温症に至る危険な寒さではありますね。

フリースと変わらない通気性の化繊中綿ジャケット

今回の実験で一番試してみたかったのがこの化繊中綿ジャケット。滑る前から空気を通し、トップスピードに至るころにはさっぶい、さっぶい! はっきりいって、フリースと同じくらい通気します。いやー、これは意外だったー。

3種のなかでもっとも通気しないのがダウンジャケット

滑走中は袖口や下腹部から風が入ってきましたが、前身ごろからの通気性は3種のなかでもっともありませんでした。これは想像通りですね。ただ、もし濡れていたらどうなんだろか。これについてはいつかの実験テーマです。

万能ミドルは化繊中綿ジャケット!

保温性はそこそこで通気性抜群のフリース、保温性も通気性も抜群の化繊中綿ジャケット、そして保温性は高いが水に対して弱いダウン。それぞれの特性をざっくりまとめたのが下記です。

***************
   
フリース
保温○ 通気◎ 収納△ 濡れ:強い 値段:安め

中綿
保温◎ 通気◎ 収納△ 濡れ:強い 値段:高め

ダウン
保温◎ 通気△ 収納◎ 濡れ:弱い 値段:高め

***************


ミドルレイヤーには、保温や通気の機能性だけでなく、軽さや水への強さも必要です。それらも考慮すると、例えば厳冬期はダウンか化繊中綿ジャケット、春先のワンデイハイクならフリースに使い分けするのがよいかと思いました。あるいは行動中はフリースと中綿、停滞中はダウン、なんて使い分けもいい。
ただ、一着ですべてを済ませたいのなら、化繊中綿ジャケットになりますね。抜群の通気性があるから行動中はアウターを脱いで温度調整。寒くなったらアウターを着て保温性を簡単にアップすることができます。この機能性はダウンやフリースにはない大きな利点だし、水に強いところも山では重宝する特性ですね。加えて表地の耐久性がダウンよりも強そうな点も、行動着として優秀だと思いました。

次回はダウンについて考えます!

最新の軽量ダウンがなにかと話題ですが、ひと昔前のダウンは使えないのでしょうか? そのテーマで次回は考えてみたいと思います。

木村和也
Kazuya Kimura

1971年新潟県生まれ。登山、スキー、農業をテーマに編集・制作を行うwa・nal代表。フリーペーパー『山歩みち』編集長。新潟県南魚沼市にて、無肥料・無農薬栽培によるコシヒカリも生産している。
wa・nal http://wa-nal.com/
山歩みち http://www.sanpoweb.net/

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