2016.10.21

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【ライター/フォトグラファー三田正明の潜入レポート】 Great Cossy Mountainが土屋智哉・豊嶋秀樹両氏を招いてイベント GREAT IMPULSE 2を開催。その一部始終と大越智哉a.k.a.コッシーという男について。(前編)

君は大越智哉という男を知っているか?

そして彼の主宰する(というか、彼ひとりでやっている)Great Cossy Mountainというギアメーカーの名を聞いたことは?

 

聞いたことがなくても無理はない。むしろ知っている方がどうかしてる。

なにせ、Great Cossy Mountainは3年ほど前から細々と活動を始めていたとはいえ、本格始動は彼、大越智哉a.k.aコッシーが脱サラしたこの9月にしたばかりの、まだECサイトにもロクに商品の揃っていない若いメーカーなのだから。

 

 

 

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ズラリと並んだGreat Cossy Mountainのバックパックたち。上段が無雪期の1泊から3泊のハイキングを想定したPOP HIKER Middle Distance(税込23,760円)は30~40L程度のサイズで重量約380g。下段のデイハイクを想定したPOP Hiker One Day Distance(税込17,280円)は25L程度のサイズで重量約190g。両者ともブランドロゴでもある鹿ちゃんワッペンがチャームポイント

 

ともあれ、コッシー自身はそう若くもなく、ウルトラライト・ハイキングのコミュニティではかなり昔から面白いおじさんとしてその名を知られた存在であり、MYOG(Make Your Own Gear)と呼ばれるアンダーグラウンドなギア自作シーンでは、日本における黎明期から顔役のひとりであった。

 

 

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その男、大越智哉a.k.a.コッシー45歳独身濁り目。好きな音楽はフリッパーズ・ギター

 

 

 

そんなコッシーの作るギアは、その少々間の抜けたブランド名同様、程よく肩の力が抜けている。なにせ今のところのGreat Cossy Mountainの代表作であるガソゴソバックは、高級素材キューベンファイバーを使いながらどう見てもレジ袋にしか見えないスタッフサックなのだ。

 

 

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下段が超高級素材キューベンファイバー製のガソゴソバック。どこからどう見てもレジ袋。上段はコッシルシェルターの構造見本。非常にコンパクトで本体重量は200gを切る

 

しかも、フラッグシップ・モデルであるPOP HIKER Middle Distanceと名付けられた中型バックパックにしても、本体構造はなんと1枚の布を折り返して縫っただけの封筒型。さらにGreat Cossy Mountainは新興メーカーとしては大胆にもフロアレスシェルターまでラインナップにあるのだが、〈コッシルシェルター〉とこれまた脱力感溢れるネーミングを冠されたそれに至っては、基本構造は1枚の布を1箇所縫い合わせただけの、恐ろしくシンプルな代物だ。

 

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MIddle Distance、One Day Distanceともにシンプルな封筒型だが、仔細に見ていけばショルダーストラップ下部の取り付け方など、ただ適当に作っているのではないことに気づく。不謹慎な絵柄のTシャツはGreat Cossy Mountainの大人気商品、元祖ガソゴソ君Tシャツ

 

ここまで読んで、そのシンプル過ぎるものづくりに呆れる人もいるかもしれない。一方で最新の技術と素材が駆使された一流メーカーの製品があるのに、なぜそんなわけのわからないオッサンの作る単純な道具を選ぶのかと。

 

だが、ここまで読んで幸か不幸かピンと来てしまったあなたにとっては、そのシンプルな構造は逆に大きな魅力に映るに違いない。縫い目が少ないということは壊れにくいということであり、万が一壊れた際も修理がしやすい。さらには軽量化にも繋がり、シンプルさゆえ自分なりにカスタマイズしたり、自由な使い方をする余地も残されている。

 

シンプルさを至上命題とするウルトラライト・ハイキングの世界においても、比類がないほどのシンプリシティーを極めたGreat Cossy Mountainのギアは、「足るを知る」という言葉に思いを馳せるようになったいっぱしのハイカーにとっては「これで充分」な代物であり、「むしろこれがいい」「いや、これしかない!」と思わせる魅力を持っている、とまで言ったら、コッシーを喜ばせすぎだろうか? いや、筆者はマジである。

 

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大瀧詠一のEACH TIMEが流れるGreat Cossy Mountainの工房は西千葉cafe STANDと同じビルの三階にあり、当日はオープンファクトリーも行われていた。外見はどこからどう見ても濁り目のおじさんだが、中身は意外とシティボーイな大越智哉a.k.a.コッシー

 

そんなGreat Cossy Mountainが主催するトークイベントが、去る10月15日、工房を構える西千葉のcafe STANDで行われた。ゲストに招かれたのは言わずと知れた「UL伝道師」三鷹ハイカーズデポ店主・土屋智哉氏と現代美術を主なフィールドに様々な活動を行う豊島秀樹氏(豊嶋氏は11月5~6日に九州の九重山脈で行われる〈ハッピーハイカーズ法華院ギャザリング〉の発起人でもある)という、コッシーと同じく1971年生まれのお二人。

 

「歩くことについて」という大きすぎるテーマで2時間に渡って交わされた対話はあちらこちらに飛びつつ、非常に有意義なものであった。今回はその中から特別に一部を抜粋して読者と共有したい。と、思ったが、どうやら字数が尽きたようだ。その模様は後編でお伝えするので、楽しみにお待ちください。

三田正明

カメラマンとしてキャリアをスタートしつつ、旅や山にはまる過程で徐々にライター業も始め、時にインタビューをしたり、時にポートレートを撮影したり、時にモデルさんの隣でにやけ顔を晒してアウトドア誌の紙面を汚したり、いつの間にか自分の職業が何なのかよくわからなくなってきた42歳2児の父

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