中級

2017.4.11

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デザイナーから見たポーラテックファブリクス Part3

Polartec Fabrics From the Designer’s Point of View

より過酷な環境に適応するため、進化を続けるアウトドアウエアファブリクス。

なかでも発展目覚ましいのが、ベースレイヤーからアウターシェルまで素材を揃えるポーラテックのマテリアル群だ。

それらの驚くべき性能と、各ブランドによる独自の応用方法を聞いた。

第3回目の今回は、トレラン向けに開発されたザ・ノース・フェイスのジャケット。

 

ALPHA × THE NORTH FACE

 

暑くても寒くても着脱不要。

着っぱなしの快適さを味わってほしい。

 

テクノロジーの発達は、人工知能や自動運転だけでなく、アウトドアウエアにも画期的な進化をもたらしている。

その昔、レインウエアに蒸れはつきもの、と決まっていた。シェルの防水性を高めれば、通気性はどうしても犠牲になる。うまく折り合いをつけるために60/ 40クロスや、オイルを染み込ませたものなど、さまざまな工夫が凝らされたが、防水透湿性素材の登場で問題は見事に解決された。

同じように、ウエアの保温性と通気性は、両立ができない相反する性能だと思われていた。しかし、ハードな冬山など、動いているときは通気性が必要で、それ以外のときは保温性を必要とするシチュエーションは少なくない。

そんなシチュエーションのひとつが、秋から初冬にかけてのトレイルランニングだ。運動量も発汗も多いため通気性を必要とする反面、気温は0℃近くまで下がることもある。最適なウエアを追求すれば、どうしても通気性と保温性を併せもった素材が必要になる。それを可能にしたのがポーラテックアルファだ。ザ・ノース・フェイスではこの素材にいち早く注目し、秋冬向けにトレラン用のジャケットを開発し、ユーザーの支持を集めている。

「これは、素材ありきの商品だと言っていいと思います。これまで、トレラン用に保温性があって通気性もあるものを作りたかったのですが、使える素材がありませんでした。それを実現してくれたのがアルファです」(ザ・ノース・フェイス事業部、後藤太志さん)

たしかに、この時期のトレラン用ウエアとして、フリース地では通気性はあっても防風性が劣り、インシュレーションでは逆に保温性はあっても通気性があまりなくベタついたりして、なにを着たら快適にすごせるか頭を悩ませた人も少なくないだろう。

ランニング時、2〜3時間に渡って常に前から風を受けることを考慮し、同ジャケットでは前身頃にアルファを採用、それ以外は通気性の高いパワーグリッドを採用している。アルファのメリットはこれだけではない。

「組み合わせる素材の縛りがないのも、アルファのメリットです。そのメリットを活かし、動きやすいように表地はニットで伸縮性をもたせ、裏地は通気性を確保するためメッシュを配置しました」

開発のコンセプトから、トレランに限らず冬期のロードランニングでも快適に使用できる。また、バリエーションを増やすことで雪が降るような場所でのランニングや、室内のアスレチックウエアなど、将来の展開も期待されている。「アルファの良さは、まだまだユーザーに十分伝わっていない気がします」という後藤さん。「トップアスリートが良さを実感して伝えることで、ユーザーの裾野が広がるのを期待しています」

アルファがどう広がっていくのか、楽しみになってきた。

 

TFP10019

「今後もアルファのバリエーションが増えることで、幅広い商品展開が可能になると思います」と語る後藤さん。

同ジャケットではポーラーテックのアルファ(左)とパワーグリッド(右)の特性を使い分けることによって、体の各部に適した保温性を確保しながら、より快適なコンディションを実現している。

ハイブリッド・アルファ・フーディー(メンズ)
¥21,000
サイズ:S〜XL
重量:270(M)
カラー:ブラック、ダークネイビー

文◉堀内一秀
写真◉柏木ゆり、田中伸弥

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