初級

2017.12.8

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渓谷に寄り添い森を育む、吉野での里暮らし【後編】

吉野伝統の林業に惹かれ、親方の下で弟子入り修行

吉野林業の中心地として栄えた集落には、“山守(やまもり)”という独特の森林管理制度がいまも残る。山林を所有する資産家を “山主(やまぬし)”、きこりの仕事をする人々のことを“山行(やまいき)”といい、山主に委託され、山行を束ねて山林の管理を担う人を“山守”と呼ぶのだという。

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山下さんが山行としての修行を始めたのは5年前のことだ。優先順位はあくまでガイド業。山に入るのはオフシーズンに限定しているが、昨年には大山主との知遇を得たことから、思わぬ誘いが舞い込んだ。

「山守にならへんか?」

木材価格が安くなってしまったいま、山守の仕事だけでは生計は成り立たない。それでも、ガイドの仕事となら両立できるのではないか——。

吉野林業の伝統を守っていくには、山守の新たなスタイルを模索する必要がある。自分が前向きな事例になればと、申し出を受けることにした。

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「ガイドの仕事、1本でやっていた時は、どこか遊びの延長でお金をもらっているような感覚だったんです。でも、山仕事を始めてからは、自然のサイクルのなかに自分という存在があるように感じられる。自然林と人工林の違い、そこを流れる川にはどういった特徴があるのか。綺麗な川を流すため、良い材木を育てるためには、どのように植林すればいいのか。ガイドをしながらも、自然のつながりという視点で話ができる。山を知ることで、視野が広がったように感じています」

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生活の拠点を移すという選択は、決して容易いことではない。山下さん自身、時間をかけてようやくここまで来たと自覚している。

「仕事のスタイルもあるでしょうね。地元の人を相手にした仕事と考えるとハードルは高いですが、田舎に暮らしながら外に向けた仕事をする方なら、挑戦してみる価値はあると思います」

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ワイルドウインド代表
山下淳司さん
1976年、京都市生まれ。京都の保津川、四国の吉野川を拠点にラフティング専門ガイドを経験し、9年前に独立起業。奈良県吉野郡で渓流専門ガイドとして活動する傍ら、オフシーズンには山に分け入り、きこりとして暮らす。

前編はこちら

http://sharethemt.com/uncategorized-8073/

 

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